こんにちは!【食べて、遊んで、旅をして】のRinです。
本記事は、
✅タイの山岳民族って何?
✅タイの山岳民族村は観光地化が進んでいるのか?
✅タイの山岳民族村は実際どんなところか?
このような疑問を解決できるような内容になっています◎
この記事を書いている私はタイのチュラロンコン大学で『山岳民族村と観光地化』をテーマに少々研究していました✈️
実際に私が訪れた3つの村を例に解説していきます❗️
タイ北部の山岳民族村とは
1970年代ごろから『タイ北部の山岳民族村 トレッキングツアー』が人気になりはじめました。
『タイ 民族 ツアー』で検索するとさまざまな旅行会社がトレッキングツアーを開催しています🔎
そもそも『山岳民族』とは何なのか、どうして観光地として人気になってきたのか、解説します。
タイの山岳民族
『山岳民族』と言われてしっくりこない人でも、『首長族』といえばイメージがわくでしょうか?
『山岳民族』とは、『首長族』(本来は『カレン族』)をはじめとする少数民族の総称です。
首長族(カレン族)意外にも、モン族、アカ族、ヤオ族など、多くの種類の民族がおり、それぞれ違う言語・文化を持ちます。
また、タイ北部だけでなく、ミャンマー、ラオス、中国の山岳部で生活している人々もいます。
かつて山岳民族はケシ(麻薬の原料)の栽培や焼畑農業で生活をしていました。
しかしタイ政府がこれらを禁止したことで、彼らの収入や生活は不安定なものになってしまいました。
その後はNGOなどの支援を受けながらコーヒーや茶の栽培などを始めましたが、実際それだけでは収入が十分ではなく、人身売買や売春をせざるを得ない状況になってしまいました。
タイの山岳民族村と観光地化の問題
タイでケシ(麻薬の原料)の栽培や焼畑農業が禁止となった後、山岳民族の伝統的な刺繍や民芸品の販売で生計を立てる観光業も奨励されるようになりました。
このような背景を受けて、『観光地としての山岳民族村』が完成し、そこへいくための『トレッキング・ツアー』が人気となったのです。
タイは観光大国ですからこの方向性で成功し、『タイ北部の山岳民族村トレッキングツアー』は今や大きな収入源の1つとなりました。
しかし、『まるで人間動物園じゃないか』といったような倫理的批判や、収入は村の経営者に搾取されており、村人には十分な支払いがなされていない、という問題がある村もあるようです。
山岳民族村と観光地化の問題をテーマにした研究
上記のような背景を知り、実際に現地にいる村人や観光客はどのように感じているのかを知るために、私は3つの村を訪れました。
結局山岳民族の方はタイ語も通じず、アンケートとインタビューはほとんど失敗に終わってしまいました。
しかし、タイの山岳民族村へ観光に行こうとしている方の参考になればと思い3つの村をご紹介することにしました❗️
それでは、観光地化されている順に村をご紹介します。
①【チェンマイ】バーン・トン・ルアン村
バーン・トン・ルアン村について
この村は2005年にオープンした、人工的な村(観光地)です。入場料500THB(約1500円)です。
山岳民族の文化保護、生活保護、がしやすいように、
観光客が何時間もかけて遠くまで行かなくても良いように、という理由でこの場所に作られました。
「バーン・トン・ルアン」と伝えるとタクシーの運転手さんもすぐに理解してくれました。
村には、首長族(カレン族)、ラフ族、ミエン族、ヤオ族、パロン族など8種の山岳民族が暮らしています。
ここに暮らす方々は民芸品を売ったり、観光客と写真を撮ってもらったチップで収入を得ています。
また、村の中で畑作や稲作もしています。
バーン・トン・ルアン村(Baan Tong Luang Eco-Agricultural Village)
URL:【チェンマイ】バーン・トン・ルアン
TEL:+66857119575
営業時間:8:30〜16:00
住所:Mae Raem, Mae Rim District, Chiang Mai 50180 タイ
観光地化:★★★
完全に観光地として人工的に設置された村です。
エレファントキャンプで働いていた山岳民族の収入をアップさせようというプロジェクトの一環でもあったようです。
実際、村の中で農業を行い、民芸品を販売することでエレファントキャンプで働いていた頃より収入がアップしたそうです。
観光地化も弊害ばかりではないということですね。
バーン・トン・ルアン村への行き方
チェンマイ空港からタクシーで40分程度の位置にあります。エレファントキャンプから近いので、セットで訪れる観光客が多い様子。
バーン・トン・ルアン村の感想
チェンマイに行くのも、山岳民族村に行くのもはじめてだったのですごくワクワクしていたのですが、
週末なのに観光客ゼロ。閑散とした空気。一人で歩いている私を凝視する山岳民族の方々。
正直少し異様な空気を感じ、怖かったです😂😂😂
研究のために行ったので「インタビューしなきゃ」と私も気合が入っており、意気込んでしまっていたのであまり楽しめませんでした。
2回目に訪れた時は私の他にも観光客(オーストリアから来たおじいさん)がおり、そこそこ楽しむことができました。
「山岳民族をみるぞ!」というより、「大自然に囲まれた村をのんびり散策する」という心持ちでいったほうがいいかもしれません☺️
②【チェンマイ】バーン・ドイプイ村
バーン・ドイ・プイ村について
『バーン・ドイ・プイ』はもともとはモン族が静かに暮らしていた村が、だんだん観光地化されてきた場所です。
「ドイステープ寺院」や「チェンマイ動物園」から割と近いので、観光地化が進んだのだと思われます。
つまり、観光地巡りをするにはぴったりの場所です🙆♀️
バーン・ドイ・プイ村は『土産物エリア』と『伝統的な村エリア』があります。
『土産物エリア』は入場無料でとっても広いです❗️モン族の方は民族衣装などきておらず、チェンマイの町中で見かけるタイ人と違いがわかりません。
このエリアは山なので斜面が多く、坂道を登りながらお土産物屋や食べ物屋を見て回ることが可能です。
『伝統的な村エリア』は入場料20THB(約60円)。
ここでは民族衣装を着たモン族が一緒に写真を撮ってくれたり、伝統的なモン族の小屋があったり、と『山岳民族村』を感じられるエリアです。
バーン・ドイ・プイ村(Doi Pui Mong Hill Tribe Village)
URL:なし
TEL:なし
営業時間:8:00〜17:00
住所:Suthep, Mueang Chiang Mai District, Chiang Mai 50200 タイ
観光地化:★★☆
もともとはモン族が静かに暮らしていた村が、だんだん観光地化されてきた場所です。
「ワット・プラタート・ドイ・ステープ(ドイステープ寺院)」や「チェンマイ動物園」から割と近いので、観光地化が進んだのだと思われます。
バーン・ドイ・プイ村への行き方
タクシーで行くこともできると思いますが、ソンテウ(相乗りのタクシーのようなもの)が安くて便利です◎
チェンマイ大学正門前 or チェンマイ動物園前にいるソンテウがバーン・ドイプイ村まで行ってくれます。(ソンテウに目的地が書いてあります)
ソンテウの運転手に声をかけ、乗客がそろうのを待ちましょう。
私はてっきり、このソンテウは『バーン・ドイプイ村だけに行く』と思っていたのですが、周辺の「ドイステープ寺院」や、「お花畑エリア」にも寄ってくれました。
乗るソンテウを間違えたのかと焦りましたが、最後にちゃんとバーン・ドイプイ村へも行ってくれました。
ソンテウの運転手に言われた時間をきちんと守らないと置いて行かれてしまうので、そこだけは気をつけましょう😇(私は危うく野宿することになりかけました)
バーン・ドイ・プイ村の感想
周辺に観光地が多いからか、観光客が多かったです。『人工的に作られた村』ではないので、村にも活気があった(ような気がします)☺️
『土産物エリア』の坂を登り続けると、普通にモン族の方が暮らしている家がたくさんありました。
ゲストハウスもあったので、泊まることもできるのだと思います◎
村の中の『伝統的な村エリア』は有料ですが、絶対に行く価値ありです。空気が綺麗で、大自然に圧倒されました。
③【チェンライ】トエ・タイ村
トエ・タイ村について
最後に、どうしても『自然の中で暮らす山岳民族村』に訪れてみたくて探し当てたのが『トエ・タイ村』です。
実際、観光地化されておらず、観光客は(私を除いて)ゼロでした。
朝から芝刈りをしたり、バナナの茎を切って豚の餌にしたり、牛を使って畑仕事をしたり…といった感じで『大自然の中での暮らし』『自給自足』という言葉が似合う生活でした。
ここでは、アカ族.com というブログを運営されている日本人・でんさんが提供するホームステイを利用しました。
トエ・タイ村に日本人は1人(でんさん)のみ。アカ族の奥様と結婚され、こちらに移住してきたそうです。
ホームステイ中は家事を手伝ったり、でんさん家族のお子さんや村の子供達とひたすら遊び回りました。川で泳いだり、雑草を食べたり、水源の水を飲んだり、広場で走り回ったり…と童心に帰ることができました。
トエ・タイ村(Thoetthai)
観光地化:☆☆☆
この村は観光地化されておらず、観光客は(私を除いて)ゼロでした。
ここに住んでいる人の中には『観光地化して収入をあげたい』と考えている人もいましたが、多くの人は静かな村の生活を守りたいと感じているようでした。
トエ・タイ村への行き方
事前に アカ族.com からホームステイの予約を取る必要があります。ホームステイのページに詳しいアクセス方法がありますのでご覧ください。
チェンライ空港か、メーチャンのバス停まで行けば でんさん が迎えにきてくれます🙆♀️
私は、バンコクのバスセンターからメーチャンへ夜行バスで行き、
メーチャンからトエタイ村までバイクで送迎してもらいました🏍
トエ・タイ村の感想
観光地化されていないため、民族衣装を着て民芸品を売るような方が全くいませんでした。
この点に少し驚きました。上記2つの村とは全く違う雰囲気です。
ホームステイ中は家事を手伝ったり、子供たちを遊んだりしました。
日曜日の朝は教会のイベントにも顔を出しました。
ごはんも3食、でんさんの奥様が作ってくれました。いわゆる郷土料理のような感じです。
ここでは生の豚肉も食べることができました。日本では信じられないですよね…🐖
でんさんのおうちは水道も電気も通っており、Wifiも使わせてもらえました。
お湯はないので、シャワーの代わりとして早い時間に水浴びをさせてもらいました。
トイレはタイのトイレです。水で流すタイプです。
生活は少し不便に感じる点もありましたが、慣れてしまえば大したことがなさそうです。
何より、ストレスフリーできれいな空気の中で自然と暮らせるのっていいなあと思いました。
この村では人間と自然の共生が実現できているとも感じました☺️
この記事のまとめ
本記事では、
✅タイの山岳民族って何?
✅タイの山岳民族村は観光地化が進んでいるのか?
✅タイの山岳民族村は実際どんなところか?
をご紹介しました❣️❣️
チュラロンコン大学で英語留学【私が受けた授業】の情報が知りたい方はこちらをどうぞ!⏬⏬
また、チュラロンコン大学の寮【CU iHouse】の情報が知りたい方はこちらをどうぞ!⏬⏬
コメント